過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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◆zvY2y1UzWw
[sage]
2013/07/11(木) 20:57:44.78 ID:Ttq3HsUK0
「その実をどうするつもり?」
「…お母さんの病気を治すのに必要なんです…!」
「すぐに出ていくからさ!見逃してよ!」
「ふぅん…」
正直どうでもよかったのですが…少しだけ、人間の文化に興味がありました。
「…一個でいいの?」
「へ?」
「一個で足りるのかって事。」
植物達も病気になるのです。進化した植物達は仲間の実を提供してもらい、食らう事で治療してきました。もちろん、一個では足りません。
しかし、少女たちはその重い実を一つしか持てなそうです。一人は剣を振る必要がありますから。
「どうせまた取りに来るんでしょ?そうだ、取引しようよ。」
少女たちは顔を見合わせました。
「毎日その実を一個あげるから、人間の事を教えてよ。」
悪い条件ではありません。少女たちは危険を冒す必要がなくなりますし、ユミも植物達を無意味に刺激しないで済みます。
その日は取りあえず見送り、翌日から植物達を大人しくさせて彼女達の為の道を作りました。
こうして、ユミは少女たちから知識を得たのです。
親友という大切な人の事。昔の人間と植物の関係。いろんな事を知りました。
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