過去ログ - クリスタ「誰も私を知らない世界。」
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26: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 22:59:30.71 ID:g75CBb1AO
>>24>>25
ありがとうございます。
頑張ります。
では、再開しますね。
27: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:00:30.01 ID:g75CBb1AO
―789年 トロスト区―
クリスタ(なんで!? 一体何が起きたの!?)ツカツカツカ
28: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:01:21.87 ID:g75CBb1AO
無闇に歩き回ったところで何が解決する訳でもないが、じっとしている事などできなかった。
しかし、目につく商店の軒先に吊られた暖簾や垂れ幕の文字が片っ端から現実を突き付けてくる。
――祝 789年
29: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:02:23.29 ID:g75CBb1AO
飲食店とおぼしき建物の軒下に置かれている。
建物のドアノブには“営業終了”のプレートがかかっているので、勝手に座っても怒られる事はないだろう。
クリスタはベンチに腰を降ろし、溜め息をつきながら空を見上げた。
30: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:03:19.55 ID:g75CBb1AO
ただ、その前日――という言い方が正しいか不明だが――の夜、なかなか眠れなかった事は覚えている。
つまり、眠りに就いてから先ほどの場所で気が付くまでの記憶がゴッソリ抜け落ちているのだ。
では、眠りに就くまでの間、自分は何をしていただろう?
31: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:04:11.28 ID:g75CBb1AO
ドレス?
ティアラ?
お菓子?
32: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:05:17.17 ID:g75CBb1AO
15歳という年齢は大人とは呼びがたいが、かといってサンタクロースの存在を信じるほど子供でもない。
百歩譲って彼が実在したとしても、“誰もクリスタの事を知らない世界”を額面通りに受け取って60年もの昔に吹っ飛ばすなど、力業にもほどがある。
33: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:06:10.26 ID:g75CBb1AO
クリスタ「はぁ〜・・・・・・」
再度、深い溜め息をつく。
34: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:07:18.85 ID:g75CBb1AO
774年、巨人を崇拝する狂信者たちの手によってウォールマリアの扉が解放され、シガンシナ区に巨人が侵入、甚大な被害が出る。
同年、後の立体機動装置の前身となる通称〈装置〉が開発される。
更に同年、その〈装置〉を用いた壁外遠征にて巨人はうなじを攻撃する事で殺せると証明される。
35: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:08:26.82 ID:g75CBb1AO
――このように、先人達の血の滲むような努力があって、諸君らの昨今の訓練は成り立っているのである。
確か、座学の教官はそんな言葉で講義を締めくくっていたように記憶している。
36: ◆51UnYd7yHM[sage saga]
2013/07/01(月) 23:10:06.57 ID:g75CBb1AO
クリスタ「どうしよう・・・」
自分を虫けらのように扱った者たちの得点稼ぎに勤しむ日々。
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