過去ログ - 久「須賀君の前だと素直になれない」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/02(火) 22:23:41.52 ID:2647hW8Qo
「――ん……」
薄く開いた目を見開き時計を見やると、午後の2時ほどを回った頃だった。
掃除を終えたのが11時ぐらいだったはずだから、3時間ほど眠っていた計算になる。
そもそも、新入生が入る入学式の前に掃除すればそれで済むことだったのだが、
上旬・下旬の月2程度は掃除するという自分のルーチンなのだから今更止められるものでもない。
「……着替えよっか」
中学生じゃあるまいし、いつまでもジャージ姿のままでいるのも居心地悪いと考えた私は来るときに着ていた私服に着替えることにした。
誰が来るわけでもないし鍵をかける必要もないだろう。仮に来たとしてもまこぐらいのものだ。そう思っていた。
そこのドアが開け放たれるまでは。
「!?」
「…………!?」
前者の驚きは私のもので、後者は招かざる客――金髪の少年のものだった。
全く油断していたせいで上下ともに下着姿だった私はおろか、彼の方でさえも時間が止まったように大口を開けて固まった。
これが、彼――須賀京太郎君との割と最低な出会いだった。
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