25: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:36:48.64 ID:bAq3pyUe0
「他人の為にやり直せる人生か」
テレビもなんにもつけずに、僕は部屋の中でそう呟いてみた。
確かに今の僕は人に不幸だの親はどう言われようとも幸せだ。
と、そこまで考えたところであの都市伝説を思い出していた。
行かないと言ったものの、やはり男としては気になるのだ。
と言っても、僕には場所すら分からない。長く住んでいるが。
念の為に僕はそこへ行ってくるという書き置きを残していた。
それで外には出てみたが、街のはずれということしか知らない。
ううん。僕は三年生の誕生日に買ってもらった自転車を跨いだ。
まあダメ元で調べてみるのだ。あったらあったでそれでいいか。
十七時に行動を開始して、街中探しまわって二十一時。
田舎で小さいとは言っても、開発途中の地も多かった。
そんなところを服を汚しつつ見て見回ってこの時間だった。
残るはここだけだ。うわあ入りたくない。そんな感想だった。
自転車を停め、入って行くと、どうやら人が入った跡がある。
「まさか」と呟きつつも、希望の一歩を踏み出した。
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