27: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:37:49.05 ID:bAq3pyUe0
相変わらずほこりくさい屋内だった。
いくつか鍵がかかっており入れなかったが、廊下に壺があった。
落としたら簡単に割れそうだが、見て分かるほどには高級品だ。
ようやく入れた部屋の中は、経済学的な本が多かったと思う。
けれど僕なんかには分からない。諦めて入り口へ戻った。
さて、となると残っているのはこの螺旋階段より上である。
つまり二階。都市伝説らしきテレビはどこにあるというのか?
ぎしぎしと軋む音に冷や汗をかきながら、手すりに掴まって登る。
上へ上がると天井が低く感じ、僕は窮屈な印象を感じていた。
いくつか回ってみたのだが、客間と一つ大きなリビングがあった。
そこにもテレビはあったのだが、どうにも電源がつかないのだ。
客間にもあったが、どれも電源が入らない。どういうことなのか。
都市伝説など嘘だったのだろうか?
ふと暗い廊下だが目を凝らしてみると、何か棒のようなものがある。
僕は「ああ、屋根裏部屋があるのだな」と直感し、天井を探した。
するとやはりほこりの隙間に線があり、存在を匂わせていたのだ。
何度かジャンプし、ようやくひっかけた。後は引くだけだ。
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