過去ログ - みく「……怨みの門?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:55:51.42 ID:beAzPYdzo
Phase 8
イズコは、みくの行き先である事務所の様子を眺めていた。
前川みく。彼女は、大切な人を守るために、大切な人の元へ行くことを選んだ。
仕事のパートナーとしていつも彼女の隣にいた人は、いつしか彼女にとってかけがえのない人になっていた。
彼にとっても、彼女はかけがえのない人だったのだろう。あの二人を見ていると、それがとてもよく伝わってくる。
人の心は変わりやすい物。些細な事で、全て終わってしまうこともある。
しかし、あの二人にはそんな心配はいらない。彼らならいつまでも変わらないのだろうと、そう思えた。

もし、私が彼女だったら。あんな風に笑えていたのだろうか。
もし、私が生きていたのなら。私にも、大切な人がいたのだろうか。
普段なら考えないことを、なぜか考えてしまう。私は、あの少女に干渉しすぎてしまったのかもしれない――

『イズコよ、何を見ている』

イズコ「……あの少女の事が、少し気になりまして」

『イズコ。お前は、あの少女に私情を挟んだ。イズコの掟を破ってしまったようだ』

イズコ「……はい。申し訳ありません」

『お前は地獄行きだ。と言いたいが、今はお前の代わりがいない』

イズコ「え?」

『それに、お前はあの少女と約束したのだろう? また会おう、と』

『それならば、あの少女と再び会うその時まで、お前にイズコを続けてもらおう』

『未成仏霊も、いつかは天国へ行かねばならないからな』


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