過去ログ - 陽毬「私は運命って言葉が好き」
1- 20
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/02(火) 23:45:41.55 ID:EscDZziR0





息が白くくもっては消えた。

期待と不安を綯いまぜたたくさんの目が、一心に目の前の数字しか書かれていない板を見上げている。

だんだんと、そこかしこで歓喜の声と落胆の声が上がり始めた。



私の番号………は。

……ちがう……ちがう……これも、ちがう……

もうそろそろ……。


「あったぞ!陽毬!」

「ど、どこっ?」


私より先におじさんが見つけたみたい。

指さす先を見れば、確かに私の受験番号があった。

思わず飛びあがってしまう。

寒さで冷え込んでいた体が一気に熱くなった。


「陽毬、おめでとう!」

「おめでとう、本当に。今日はパーティーだな」


おじさんも、おばさんも、自分のことのように喜んでくれている。

私は嬉しい気持ちと、ありがとうという気持ちで、二人にぎゅっと抱きついた。


「おじさん、おばさん、ありがとう…」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
83Res/49.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice