過去ログ - 陽毬「私は運命って言葉が好き」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/02(火) 23:33:14.12 ID:EscDZziR0


冠葉「終着までは結構時間があるんだろうな。眠るか?」

晶馬「いや……もう少し、窓の外を見ていたいんだ」

冠葉「そっか」


僕らを乗せたまま、列車は終着にただ粛々と走り続けるのだ。

運命の至るところへと。ただ沈黙して。

辿りついた先はきっと言葉の消えた静かな地なんだろう。


でも怖くない。

罰から始まった人生を、僕ら全員背負ってきたけど

そんなに悪いものでもなかったさ。


「どこまで行こうか?」

「どこまでも行こうよ」


そうさ、どこまでも行けるんだ。

罰も愛も背負ったまま、この星空をどこまでも泳いでいこうよ。

いつか辿りつくだろう、まだ見ぬ終着駅に向かって。



end.





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