過去ログ - 菫「ロリ宥は最高だな」 ゆう「ふぁ」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:52:36.34 ID:Amv3xG3So

遠くでパトカーのサイレンが響いた。
音の感覚が短くなっていくので、近づいてくることがわかる。
そういえば今日はパトカーをよく見る気もする。このあたりに凶悪犯でも隠れ潜んでいるのだろうか、と考えつつ自分が襲われたときは護身空手の練習台にでもなっともらおうかと淡い妄想で唇が歪んだ。

道中唯一の信号に当たり、なかなか色の変わらない赤信号を前に頭の中では空手戦士菫の格闘劇が熱を上げていた。
アーチェリーで鍛えた腕っ節でナイフを持った男を軽々突き飛ばし、正中に一発くれて相手をノックアウト。かっこいいぞ菫。
脳内菫が相手の腕をへし折ったところで視界の端がちらついた。

――猫?

違う、女の子だ。
身長は1メートルあるかどうかの、こんな時間に出歩いていいような年頃じゃない。

菫「君?」

 「わわ、」

こちらに気付いて、慌てふためき車優先の二車線の通りへ走り出した。

菫「おい、信号が――」

すぐ横の丁字路のつきあたりがライトに照らされた。
エンジン音からいってバイク。このタイミングは最悪。
思考は真っ白になりながらも、菫の身体は既に動き出していた。


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