30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/04(木) 19:06:14.47 ID:sbNIfXND0
父さん!やめてよ!お母さんをいじめないで!
―あぁまたこの夢か、もうこれで何度目になるだろうか
うるせぇ!親に命令すんな!お前も!早く!そのピーピーうるさい餓鬼を静かにしろ!
―いつまで経っても過去は逃してはくれない、時折こうして現れては出来かけのかさぶたを剥ぎ傷を抉る
このままじゃあお母さん死んじゃうよ!お父さん!もう止めてよ!
―母さんは泣きじゃくる妹をかばい何時までも黙ったまま酔った親父に殴られていた。抵抗することも無くただ
―親父は弱い人間だった、人間としては屑かもしれない。でも俺は親父を憎むことは出来なかった。
―なぜなら思い出の中の親父は強く、優しく、俺の憧れの人だったから
―親父は俺が悪いことをすれば殴って叱ってくれた。いいことをすれば撫でて褒めてくれた。
―そんな当たり前の父親だったんだ、あのことが起きる前までは
―だからこそ俺は憎いんだ、親父を変えてしまったあの男が。そして何も知らずにのうのうと生きているあの女が。
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