過去ログ - 打ち止め「とある科学の最終信号!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
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23:icoi ◆3FE3k//nSQ[saga]
2013/07/03(水) 18:52:29.37 ID:xkdr3CT00


「むむむ、なんだかお姉ちゃんこそが風紀委員に相応しそうなこと言ってる、ってミサカはミサカは心境を述べてみる」

「……? 私が、ですか?」

「そうですわね、少なくとも御坂やフレメアさんの無鉄砲さに比べれば、フロイラインさんの行動指針のほうが遥かに信用に足りますの」

「にゃっ、にゃにおう白井!? 大体わたひは風紀委員じゃにゃいんだから、いちいち白井にお説教されるいわれはにゃいにゃあ!」


 真横に伸ばされた口でフレメアは抗議するが、白井は「はいはい存じてますの」と適当に宥めながらその柔らかい頬をぐにぐにと堪能する。

 一方で、わざわざ『外』から取り寄せたらしい、砂糖で作られた純白のレースを紅茶の水面に浮かべて遊んでいた初春飾利は、
紅茶にふうふうと息を吹き掛ける後輩に向かってふとこんなことを尋ねた。


「えっと……アホ毛ちゃんとしては、御坂さん……『お姉さん』と同一視されるのって、やっぱり嫌なことなんですか?
 今日だって、お姉さんと間違われたからあんなことしちゃったんですよね?」

「え、……うーん……」


 予想外に投げ掛けられたその言葉に、少々困ったような顔でティーカップを覗き込む打ち止め。


「初春……あまりそのようなことは」

「そ、そんな気にしないで大丈夫だよ白井先輩! ってミサカはミサカは慌てて言ってみる」

「……にゃあ、大体コイツは、そんなことで『姉』を否定するようなヤツじゃないぞ」

「……?」


 ポツリと呟かれたフレメアの言葉に、フロイラインがぼんやりとした様子で首をかしげる。
 熱いダージリンティーを両手で包み込み、打ち止めはこんなことを語り出した。


「……ミサカはお姉様に憧れてるし、大切なオリジナルだから、
 ミサカが昔のお姉様に似てるって言われるのも、本当はちょっと嬉しいんだ」

「……打ち止め様……?」

「だけど……いくら似てたって、オリジナルと『同じ』じゃやっぱり駄目だと思うの、ってミサカはミサカは自分の考えを述べてみる。
 ……ミサカはミサカとして、お姉様とは違うやり方で色々なことを解決していきたい、ってミサカはミサカは自分の目標を述べてみたり」


 立ち上る温かな湯気に鼻をうずめ、そっと目を伏せる。





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