過去ログ - 打ち止め「とある科学の最終信号!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
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icoi
◆3FE3k//nSQ
[saga]
2013/07/03(水) 17:02:50.49 ID:xkdr3CT00
「ここに長居する理由はありません。早くその方を安全なところまで連れていってあげましょう」
「大体お姉ちゃんの言う通りだ! そっちの子、このお姉ちゃんが居ればもう大丈夫だからな!」
こちらへ、と先導するフロイラインに手を引かれて、二人の少女は狭い道を前へ前へ進んでいく。
銀髪の少女と合流したことで途端に機嫌を良くしたフレメアに、少女はおずおずとこんなことを話し掛けた。
「あ、ありがとうございます……でも、あのっ」
「む?」
「その……あいつら、放っておいていいんでしょうか? こ、このままにしてたら、他の女の子もいつか襲われるんじゃ──」
「心配ありません」
フレメアの代わりに答えたのはフロイラインだった。
瞳孔が開いた少々不気味な瞳にいきなり振り返られ、思わず身を固くする少女。
その反応には気を払わずに、フロイラインは簡単な調子でこう言った。
「私達には、頼りになる人がいますから」
「にあー、ってことはやっぱりアイツも来てるのか。助けられるのは癪なんだけどにゃあ」
「……あ、『アイツ』って……?」
「くそぉ……大体、みんなを守れるような私になる、っていうのは自分で決めたことなのに。
どいつもこいつも私を無視して命張りすぎだぞ」
「焦ることはないです。あなたが活躍する機会は、この先まだまだ沢山あるはず、です」
「……?」
戸惑いながら疑問符を頭に浮かべる彼女を「いいからいいから」と強く引っ張って、少女らは足早に退避していく。
『アレ』に関しては十分に信用も信頼もしている二人だったが──それでもやっぱり、無意味に巻き込まれるのは避けたいところなのだ。
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