過去ログ - 打ち止め「とある科学の最終信号!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
1- 20
53:icoi ◆3FE3k//nSQ[saga]
2013/07/06(土) 20:08:41.68 ID:KUb6WKCQ0










 ──それは、彼女が中学校に入学する少し前の、古い記憶(メモリー)。





『……これ、何? ってミサカはミサカは……』

『見りゃ分かンだろ』


 つまらなそうに呟く少年が肘を突くテーブルには、近所のとある中学校のセーラー服と、何枚もの書類が適当に積まれていた。
 つるりとした滑らかな質感の紙をおっかなびっくり手に取った打ち止めは、書面に並んだ細かい文字を読み取り、呆然と呟く。


『……戸、籍……?』

『学校に通いたいンなら必要だろォが。何かと小汚い手は使ったが、上の連中に話を付けて、直々に作らせた。
 こいつは正真正銘、オマエの「人権」だ。好きに使え』

『……!』


 バッと顔を上げる打ち止めに、席についた黄泉川愛穂や芳川桔梗が優しく笑いかけた。


『良かったわね最終信号。これで貴女も普通の女の子たちと同じように、中学校に通えるようになったのよ』

『制服は私たちからのプレゼントじゃん。中学校に入ったらしっかり勉強して、たくさん友達を作るじゃんよ?』

『……、うん! ありがとう!』


 黄泉川に頭をわしわしと撫でられて、彼女の戸惑いがやがて、花が咲くような満面の笑みに変わる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
438Res/393.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice