85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/10(水) 19:47:04.16 ID:NEdQW3T/0
ツェペリ「うむ、子どものひったくりのようじゃ! しかし要領のよいやつ! ロープであちらの崖からこちらの池へ!
飛び移る最中にカバンをひったくるとは。盗みがそのまま逃走につながっておる!」
SPW「おっさん! 何トローッとしてんだよぉ! あのカバンには旅費の全財産が……」ハッ
ディオ「貧乏人のクソガキがァ〜〜……!!」ザワワワッ
ツェペリ「う〜〜む、ディオくん、あまり強い波紋を出してはいかんよ」
ディオ「水中のための【青緑波紋疾走<ターコイズブルーオーバードライブ>】ーーッ!!」
ツェペリ「聞かんな。きみは」
ポコ「ビリッときたあああああーー!!」
ポコ「」プカァー
ツェペリ「ん! いかん、水の中で気絶してしまったぞ」
ディオ「放っておけ。それよりカバンだ」
SPW「このひとでなしめ! しょうがねえ、おれが助けに行ってやる!」ザブン
SPW「おーい坊主! 大丈夫か、しっかりしろー!」ザボンサボン
ツェペリ「きみこそ大丈夫か、スピードワゴンくん。すごい泳ぎ方しとるよ」
SPW「浮けりゃあいんだよこんなもんは! ハッ!?」
SPW「うわあああ!? ツェペリのおっさんが水の上を立っている!? そんな馬鹿なあああ!?」
ディオ「ほーう、水の上を立つのがそんなに珍しいか?」
SPW「ディオ!? 膝の上ぐらい辺りまで中途半端に沈んでいる! だが浮いている! どうなってんだこりゃあ!?」
SPW「ハッ!? まさかこれはッ!」
ディオ「そおうだッ! 『波紋』だよォ! このマヌケがぁーー!!」
ツェペリ「ディオくんはまだ波紋エネルギーの蓄積が甘いな」
ディオ「……ム」
ツェペリ「水面に起こした波紋エネルギーと体内の波紋エネルギーを、あたかも磁石の同極同士が反発するがごとくやらなければいかんのだ。膝まで濡れるようではまだまだじゃな」
ツェペリ「さて、そうこう言っている間に子どものところに着いた……カバンは、どうやら向こう岸まで流れて行ったようだな」
ディオ「チッ」ザボザボ
ディオ「このクソめ! せっかくの着替えが濡れちまったじゃあないか!」
ツェペリ「まあまあディオくん。とりあえず、彼に町の案内を頼むことにしよう」
SPW「おい坊主、目を覚ましな」
ポコ「う……ハッ、あ、あんたたち誰?」
SPW「おい、様子が変だぞ。てめーの波紋のショックなんじゃあねえのか!?」
ディオ「馬鹿が、手加減ぐらいは……」
ツェペリ「いや! おかしいのは少年だけじゃないぞ! 周りを見ろ」
ディオSPW「!」
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