155:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:07:10.00 ID:J0R4dto0o
別に女が、助けてください、と言ったわけではない。
彼女はもう疲れたように微笑むことしか出来ない。
その女は、闇咲にとって恋人でも家族でも
156:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:07:37.88 ID:J0R4dto0o
「―――、――――――――!!」
157:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:08:03.76 ID:J0R4dto0o
そんな人間一人助けられないのに、
『何でも出来る』『挫折しない』等と
どの口が言えたことだろうか。
158:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:08:31.97 ID:J0R4dto0o
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159:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:09:02.98 ID:J0R4dto0o
インデックスが闇咲を引き留める様にそう叫んだ瞬間、
フェンスから何者かが滑らかな動きで屋上に降り立った。
その正体は、とにかく白い肌を持つ本名不詳の少年
160:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:09:33.09 ID:J0R4dto0o
闇咲は、目を見開き一方通行を睨んだ。
だが、その眼に殺気は無かった。
その眼は、どこまで澄み切っていて
161:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:10:29.69 ID:J0R4dto0o
「いや、その点は素晴らしいの一言に尽きる。
だがな、そォまでして救いたいと思える人間なら
こンな方法じゃ救うことはできねェンだよ」
162:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:11:03.69 ID:J0R4dto0o
闇咲は弓を一方通行に向けた。
闇咲にはもう何が間違っていたのか気付いていたはずだ。
163:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:11:30.57 ID:J0R4dto0o
「断魔の弦」
164:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/07/10(水) 23:12:17.09 ID:J0R4dto0o
「たった、一冊読み取った程度でこの有様か、
どうやら、私の小さな器では無理だったようだ。
はは、私の人生は挫折ばかりだ。
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