792:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/08/28(水) 00:25:34.26 ID:hvuHdogYo
「―――カウント0」
瞬間、エリスに降り注いでいた銃弾の雨が―――ピタリと止んだ。
それは、シェリーにとって予想外だったことだろう。
銃弾は、警備員にとって自身の身を守る最後の砦のはずだ。
それがなくなれば、たちまち彼らはエリスの餌食となる。
いくら、勝ち目がないと分かっていても簡単に諦めるはずがない。
しかし、そんな一見支離滅裂にも見える行動だが、成果はあった。
エリスの頑強な体が、突然バランスを崩して前に倒れた始める。
銃弾という強烈な向かい風に逆らう為の力が、
凶悪な慣性力となってエリスに襲い掛かったのだ。
そして、上条は透明な盾をハードルのように飛び越え、一気に駈け出す。
上条とエリスの距離は僅か7メートルぐらいだった。
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