過去ログ - とある熾烈の一方通行
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822:モヤシンズグリード  ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/09/04(水) 22:10:20.37 ID:HntIaNQio

うん? と美琴は聞きなれない単語に首を傾げる。
そういえば、地上に連れ出された時もそんな単語を並べて
元の場所に戻すように抗議していた事を美琴は思い出した。

少しだけ考えて、インデックスの服装から何らかの宗教関係者だと察した美琴は
超能力を魔法か何かと勘違いしているのだろう、と解釈する。

確かに科学的知識がない人間からすれば、そう見えてもおかしい話では無い。
だからこそ、美琴は何の疑問も持たずにインデックスの言葉を聞き流した。


「ひょうか、ってのは一緒にいた女の子の事?」

「うん。あ、今回はとうまが連れ込んだ訳じゃないんだよ。
 私が先に会ったんだからね」

「今回は、ね。ほほう」


美琴は顔を逸らして、見る者を戦慄させる黒い笑みを浮かべるが
無邪気なインデックスは、それに気付かないまま腕の中で
暴れる三毛猫をあやすように体を左右に揺らし続けている。



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