844:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/09/11(水) 23:37:32.55 ID:sXCb9grdo
同時刻 とある大通り
作業服の少年は四ドアの車の助手席から、
ビルの屋上から炎が舞い上がる様子を眺めていた。
少年が屋上で仕掛けたのはC4爆弾の一種で、発電能力者が近づくと
その人間のAIM拡散力場に反応し、起爆するように設定したものだ。
「あれで超電磁砲は死にましたかね?」
「万が一そうなら俺は今年の運を使い果たした事になるな」
少年は運転手の問いに対して、そんな風に雑に答えると
腕時計に目をやり、憂鬱そうに深い溜息をつく。
直後、それに答えるように少年の携帯が勢いよく鳴りだした。
着信ボタンを押すと、スピーカーから退廃的な女の声が流れだす。
『首尾はどうだ?』
「すまねえ、思わぬ邪魔が入って狙撃に失敗した。
悪いが、後一〇分時間をくれ。その間に片を付ける」
『丁度いい、事情が変わったわ。殺すのではなく生け捕りにして
その場で待機しなさい。報酬は倍額に増やしてやるよ』
「……了解」
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