過去ログ - ガンパレード・パンツァー
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17: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 02:59:16.37 ID:Jw7ui/a30
みほ「ごめんね、わたし、やっぱり……」

みほは沙織と華の二人に申し訳ないと思いながらも、戦車道はやはり選択できなかった
二人はそんなみほに合わせ、戦車道の履修を諦めた
当然みほは慌てるが、友情を取ると言ってくれた二人に深く感謝した
以下略



18: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:00:18.60 ID:Jw7ui/a30
生徒会室では一悶着あった
無理矢理戦車道の履修を押し付ける生徒会に対し、沙織と華は自分が戦車道をやりたいにも関わらずみほの意思を尊重し、反対してくれた
そんな二人に応えたい思いもあり、みほは戦車道をすることを決意
その後、杏は生徒会室を去ろうとする生徒のうち、みほのみを呼び止めた


19: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:00:59.04 ID:Jw7ui/a30
杏「これを知ってるのは、私と河嶋と小山、そして風紀委員の一部だけなんだけど」

みほ「……徴兵のことですか?」

杏「感づいてたんだ……そう、もうじき正式に召集令がかかる。訓練期間は半年」
以下略



20: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:01:45.87 ID:Jw7ui/a30
杏「騙したことになっちゃってゴメンね。でもいざという時に戦う手段がなくて、みんなを死なせるのは嫌だったんだ。それに……」

みほ「?」

杏「戦車道は本当にただの授業として受けてもらいたいんだ。召集が掛かったら戦地にはあたしたちだけで向かう。西住ちゃんには迷惑かけないよ」
以下略



21: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:02:49.92 ID:Jw7ui/a30
杏「いまのところ戦車兵はそう多くは要請されてないんだ。あとは後方支援部隊に配属になるかな。今でも戦車道連盟は伝統を守るために全国大会は欠かす気は無いみたいだからね。みんなにはそっちに力入れてほしいんだ」

徴兵が掛かるという噂は本当だったが、会長は自分たちに戦う術を学ぶためにみほを引き入れ、ほかの人たちには戦車道を楽しんで欲しいと言う
みほの胸中は、安堵を覚えながらも、どこか暗い気分を落としていた


22: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:03:45.46 ID:Jw7ui/a30
グラウンドの倉庫前に集まった人員は全部で28名
オブザーバーとして参加する自動車部も含めると32名になる

戦車道で用いられる車輌は1945年までに製造されたものに限られる
それらの車輌はカーボン技術により乗員の安全が守られるようになっている
以下略



23: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:04:45.35 ID:Jw7ui/a30
戦車道の最初の授業は、なんと戦車を探すところから始まった
生徒会によると、10年近く前に資金難によって大洗学園は戦車道を廃止したらしく、その際残った戦車がどこかに残っているはずだという

沙織「どこにあるって言うのよ〜!!」

以下略



24: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:05:23.20 ID:Jw7ui/a30
みほ「よければ、一緒に探しませんか?」

少女「いいんですか!?あ、あの、普通二科、2年三組の秋山優花里といいます!」

優花里が加わり、森の中を探すうちに戦車『38(t)』を見つける一行
以下略



25: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:06:08.91 ID:Jw7ui/a30
最初から倉庫にあったW号戦車を含め全部で8輌の戦車が見つかり、それぞれチーム分けも行われた
車輌の洗車を行い、残りの整備は自動車部に任せその日は解散

優花里の提案で戦車ショップに立ち寄ることになったが、店内のテレビモニターに国際強化選手であり、対幻獣戦でも期待されているみほの姉、まほが映し出されると、みほは暗い顔になった

以下略



26: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:07:05.20 ID:Jw7ui/a30
みほは大洗に来る前、戦車道で一昨年まで全国大会9連覇だった熊本の黒森峰女学園に在籍していた
みほはそこの副隊長でもあった

熊本が幻獣戦の重要拠点であることから、戦車道履修者はほぼ確実に前線で戦車兵となることが望まれ、必然的に戦車道の授業も実戦を想定した形となっていた
特に隊長の西住まほは、強力な戦車道流派・西住流の師範でもある母・しほから薫陶を受け継ぎ、「撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れなし」と、磐石の戦力を持って大会十連覇を成し遂げる筈、だった


27: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:09:11.82 ID:Jw7ui/a30
昨年の決勝戦でみほは、川に滑り落ちる味方車輌を救出すべく単身川に飛び込み、自らが乗っていたフラッグ車を撃破され勝利を逃した
本来であれば、『道』を学ぶ戦車道において人命を優先したみほの行動は非難されるものではなかったかもしれない
だが、戦争の気運高まる熊本においては、大局を見誤った軽率な行動であると酷く叱責された
しかし、怒られるだけならばまだ良かった


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