過去ログ - ガンパレード・パンツァー
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22: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:03:45.46 ID:Jw7ui/a30
グラウンドの倉庫前に集まった人員は全部で28名
オブザーバーとして参加する自動車部も含めると32名になる

戦車道で用いられる車輌は1945年までに製造されたものに限られる
それらの車輌はカーボン技術により乗員の安全が守られるようになっている
以下略



23: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:04:45.35 ID:Jw7ui/a30
戦車道の最初の授業は、なんと戦車を探すところから始まった
生徒会によると、10年近く前に資金難によって大洗学園は戦車道を廃止したらしく、その際残った戦車がどこかに残っているはずだという

沙織「どこにあるって言うのよ〜!!」

以下略



24: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:05:23.20 ID:Jw7ui/a30
みほ「よければ、一緒に探しませんか?」

少女「いいんですか!?あ、あの、普通二科、2年三組の秋山優花里といいます!」

優花里が加わり、森の中を探すうちに戦車『38(t)』を見つける一行
以下略



25: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:06:08.91 ID:Jw7ui/a30
最初から倉庫にあったW号戦車を含め全部で8輌の戦車が見つかり、それぞれチーム分けも行われた
車輌の洗車を行い、残りの整備は自動車部に任せその日は解散

優花里の提案で戦車ショップに立ち寄ることになったが、店内のテレビモニターに国際強化選手であり、対幻獣戦でも期待されているみほの姉、まほが映し出されると、みほは暗い顔になった

以下略



26: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:07:05.20 ID:Jw7ui/a30
みほは大洗に来る前、戦車道で一昨年まで全国大会9連覇だった熊本の黒森峰女学園に在籍していた
みほはそこの副隊長でもあった

熊本が幻獣戦の重要拠点であることから、戦車道履修者はほぼ確実に前線で戦車兵となることが望まれ、必然的に戦車道の授業も実戦を想定した形となっていた
特に隊長の西住まほは、強力な戦車道流派・西住流の師範でもある母・しほから薫陶を受け継ぎ、「撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れなし」と、磐石の戦力を持って大会十連覇を成し遂げる筈、だった


27: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:09:11.82 ID:Jw7ui/a30
昨年の決勝戦でみほは、川に滑り落ちる味方車輌を救出すべく単身川に飛び込み、自らが乗っていたフラッグ車を撃破され勝利を逃した
本来であれば、『道』を学ぶ戦車道において人命を優先したみほの行動は非難されるものではなかったかもしれない
だが、戦争の気運高まる熊本においては、大局を見誤った軽率な行動であると酷く叱責された
しかし、怒られるだけならばまだ良かった


28: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:10:11.12 ID:Jw7ui/a30
全国大会の後、まほは徴兵され学兵として戦地へと向かった
西住流の後継者であり、2年連続で好成績を修めたまほは当然期待された
事実、緒戦において彼女は大きな戦果を上げ、沢山の仲間の励みとなった
熊本において頭角を現しつつあった5121小隊と並び、彼女は人類の希望として軍のプロパガンダとしても大きく取り上げられていた
しかし、悲劇は起きる


29: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:11:17.21 ID:Jw7ui/a30
まほは、まるで決勝戦でのみほのように仲間を庇い、戦死したとの報せが届いた
詳細な情報はついぞ聞かされることは無く、また遺体の損傷が激しかった為、葬儀でも空の棺が使われ、みほはまほの遺体を見ることは無かった

だからみほは姉が亡くなったことに実感が持てず、しかし自分の行動がまほに影響を与え死なせてしまったのではないかと、頭の中でぐるぐると後悔の念が浮かんだ

以下略



30: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:11:50.21 ID:Jw7ui/a30
西住流の師範であり、自衛軍でも戦車隊を指揮していた母・しほは、まほの死によって抜け殻のようになってしまった
犠牲も厭わず敵を蹂躙する理念を持っていた彼女だが、娘の死に直面し、深い悲しみに包まれそれに囚われたまま帰ってこなかった


31: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:12:27.23 ID:Jw7ui/a30
もう一人の娘であるみほがどれほど声をかけようと、しほはまほを失った悲しみに打ちひしがれるだけで、みほを気にかけることは無かった
それがみほにとっては耐え難く辛かった

そしてみほは黒森峰から、戦車から逃げ出した


32: ◆sHQ8Cu7iCY[sage saga]
2013/07/06(土) 03:13:31.46 ID:Jw7ui/a30
みほの家に友達が訪れた翌日
その日は自衛軍より特別講師が来る予定となっていた
楽しみ半分、不安半分で登校するみほだが、その途中でふらふら歩く少女を見かける

みほ「大丈夫ですか!?」
以下略



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