140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/24(木) 15:21:41.35 ID:aPEj4/Cg0
「ひっ…!」
上条の耳に小さく声が聞こえた。恐怖し怯えている声。抑えていたのに耐え切れず出してしまったような声。上条はゆっくりとその声のした方
向に
顔を向ける。
そこには腰を地に落とし、涙目で恐怖で顔を引きつらせているもう一人の少年。
目と鼻の先に居たのに上条はその少年の存在に気づかなかった。
上条は自分の下にいるボロボロの少年を蹴飛ばし、立ち上がる。
怯えている少年は伏せた態勢をまま、匍匐前進の態勢で、上条から必死に逃げようとをする。
しかし、あまりにも遅いその行為は意味がない。上条に片足を掴まれる。
「あぁ……」
少年は実感した。もう自分は終わりなのだと。
そして少年は後悔する。
どうして逃げなかったのか?この男が暴行に夢中になっている間に逃げれたはずだ。
なぜ、逃げなかったのか?隙だらけだったし、倒すことはできなくてもその場から消えることぐらいはできたはずだ。
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