17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/06(土) 19:34:13.52 ID:hhtfiB8C0
「さっき、足フラフラだったわよ。顔色もすごく悪かった。それも体調不良とか
そういうのじゃなくて何か悪いものでも見てそうなったって感じだった」
「どうしたの?」
「……」
別に御坂にいうことはダメということじゃない。別に上条自身はあの事件に関わっていないし
野次馬として見たというだけだから。あのことに関して言えない秘密なんかないし、存在しない。
勝手に事件現場をみて、勝手に衝撃を受けただけだ。
ただあの光景を思い出すのが嫌なのだ。
口に出せば、あの現場を鮮明に、嫌でも脳に浮かぶからだ。
「御坂と話したら少し楽になったから言うよ」
しかし上条が言ったことも事実だ。御坂と話していたら気分が良くなった。
このまま言わなかったら、御坂はずっと心配するだろうしいったほうが良い。
「無能力者狩りの現場を見ちゃったんだよ
発見者とかじゃなく野次馬として」
御坂は一瞬目を見開き、そして目を伏せた。
「……そう」
「黒子も今、そんな感じよ。ジャッジメントで沢山の死を見てグロッキーになっちゃって
今も病院で療養中だわ……」
「白井が……?」
白井がそんな風になっているところなんて想像できないが、
そうなってしまうのも仕方が無いと上条は思う。
「……うん」
目を伏せながら御坂は言う。
その顔は泣き顔とも取れるような見てるほうも辛くなるような表情だった。
白井と御坂は仲が良かった。友達が精神をおかしくしてしまったなんてことは
そう簡単に割り切れるものではないし、物凄く悲しいことだろう。
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