18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/06(土) 19:44:18.80 ID:hhtfiB8C0
「私も見ちゃったわ、今日のもだけど他の日のも
最低だけど慣れちゃったわ」
御坂が沈痛な表情をする。唇を噛み締め拳を握っている。
悪魔のようなあの実験の中心いた御坂は許せないのだろう。
残虐性、理不尽さの点において似ているところが多いから。
お互いに沈黙する。公園には二人以外誰もいないので
風の音しか響かない。
交差点の惨劇が上条の頭を掠める。
「……もし……もしも能力がなかったらどうなってたんだろうな?
起こらなかったのか?」
沈黙を上条が壊す。その質問は絶対に叶わない仮定の質問。
「関係ないわ。能力があってもなくても、やる奴はやるわよ。
ただ被害の程度の違いだけ。なかったらもっと減ってた」
「そう……だよな。
……能力が悪いわけじゃないよな」
「そんなこと、アンタが一番良く知っているじゃないの」
「結局……使う人次第よ」
その言葉を聞いて前に感じた悪寒が薄まっていくのを上条は感じた。
結局使う人次第だ。悪用する奴はするし、しない奴はしない。
能力が悪い訳じゃない、使う人間が悪いのだ。
上条が黙っていると御坂が橙色の雲を見ながら呟いた。
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