27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/09(火) 23:00:58.50 ID:9ALPomJq0
御坂はこれをアンチスキルのお偉いさんに直接頼まれたと言っていた。
レベル5が一緒に巡回していれば犯人たちも迂闊に動けないからという理由らしい。
確かに効果的な手だ。御坂は強いし、遭遇すれば全員捕まえることだってできるだろう。
しかし、それだけじゃ犯行は収まらないだろう。
(そもそも何で捕まらないんだ)
上条は疑問に思う。今日のように相当派手にやっているのになぜ捕まえられないのか?
(一人ぐらい捕まえててもおかしくないはずなのに……)
(どんな能力を使っているのかすら詳しく絞り込めていないとか何やってんだよ……)
この事件。通称、無能力者狩りはに三週間ほど前から始まった。
それから今日までに決して少なくはない人々が犠牲になったが、それでも犯人は誰一人捕まってはいない。
目撃者すらいないのだ。分かっていることは犯人の中にはパイロキネシス系統の能力者がいるだとか
多人数で行われているだとかの大まかな事だけで、捜査は難航している。
連日、マスコミやら新聞社などのマスメディアはアンチスキルの不手際を批判している有様だ。
事件解決に至るような証拠も目処も立ってはいない。
「……とりあえず家に入ろう」
部屋の前まで行きドアノブを上条は回す。
キィィと甲高い金属音を響かせながらドアをあける
そしてただいまーと上条が言う前に白いシスターが頭めがけて突っ込んできた。
「とぉぉぉうぅぅぅぅぅまぁぁっぁっぁぁ!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い!!頭が砕けるぅぅぅうううう!!!」
「おそいんだよっぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォおおおお!!!」
「ぎゃぁぁぁぁあああああ!!!」
ガリっと言う余り気持ちの良くない音が上条の耳に直接届く。
めちゃくちゃ痛いが上条はとりあえず胸いっぱい空気を吸い込んで
恒例の口癖を叫ぶ。
「不幸だぁっぁぁっぁあああああああ」
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