76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/07/13(土) 17:02:25.60 ID:9eajpPZa0
黄泉川の声が綺麗に、明白に御坂の耳に届く。
静かな学園都市に広がる。
「強大な力を人のために使えば英雄になるじゃん。
逆にその力を自分のためだけに使い、溺れれば化け物になるじゃん」
それを聞いて、誰もが押し黙る。皆、その言葉を噛み締めるように
聞いている。
「この街には『能力』なんてモノがある。この力は
とても便利で、素晴らしいものじゃん。だからこそ
化け物も英雄も生まれやすい」
「英雄だけ生まれてくれれば世話ないじゃん。でもそうはいかない、
英雄が存在すれば、化け物も存在するじゃんよ」
風が御坂たちの合間を縫っていく。
その音が全身に当たる。
「私たちには子供を守り、導く義務があるじゃん。
それは英雄でも化物でも関係ない」
「皆、子供じゃん」
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