97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 22:56:23.35 ID:eeWi06mW0
「やっと…やっと終わった……学校…」
肩をガックリと下ろし、気だるそうに上条は帰路を歩く。
そして今日の学校生活を振り返る。
まず最初に遅刻である。そしてインデックスに頭を噛み砕かれた。
学校へ到着すると、哀れんだ目で見られて推定100枚はあるだろう宿題を渡された。
その後、吹寄の鉄拳制裁をくらった。
なぜか知らないが青髪達クラスメイトにボコボコにされた。
当の青髪に全力のストレートをもらった。
(なんだこれ)
ちょっと考えるだけでこれだけ多くの不幸が浮かぶ。
他にも、水の入ったバケツを頭に被ったり、廊下に落ちていたバナナの皮ですっ転んだり……など
通常ではまず見れないだろうレアなイベントを余すことなく体験した。
「ははは、さっさと帰ろ」
棒読みで渇いた笑い声を出しながら上条は歩いていく。
一刻も早く帰りたいという思いが上条を加速させる。
(インデックスとも約束したしな)
朝の光景が目に浮かぶ。そしてインデックスの酷く悲しげな顔を上条は思い出す。約束を破ったらまた
あのような顔をするだろう。そんなことはさせられない。
茜色と漆黒が混ざった街を上条は突き進んでいく。自分の家に帰るために。
自分のことを待っている人のために。
「キャァぁあああああああああああああ!!」
突然、少女の泣き叫ぶような悲鳴が聞こえた。
「なっ!?」
余りにも急なことに上条が困惑している間にも
何かが爆発しているような轟音が連続する。烏達が一斉に飛び立っていく。
「ふっ、ざけんな!!!」
その音が聞こえた方向を上条は見る。
そこには大通りから外れた小道がある。
「クソっ!!」
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