過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/07/06(土) 19:39:51.73 ID:6QX93pwdo
買い物を済ませ、一緒におむつなど最低限必要そうなものを買ってから
再び魔王城に戻ったときのアラス・ラムスの喜びようときたらなかった。
その顔を見たときには、もう私はすっかり母親気分になっていたのだ。
恵美「私、明日は会社休むわ。有給……は正直厳しいけど、何とかねじこんで」
恵美「この子を置いて行けないもの。今夜はこの子が眠るまでいて、明日また朝来るから」
真奥「おいおい、そこまでせんでも。大体、明後日以降もずっとそうするわけにもいかねぇだろ」
恵美「だからせめて今日明日、一緒に過ごすのよ。ね、アラス・ラムス、一緒に遊ぼうね」
その言葉に目を輝かせるアラス・ラムスの返答はしかし、
アラス・ラムス「うん! ぱぱとままといっしょにねる!」
私の想定を超えていた。
夕飯も近い時間なので千穂ちゃんが家に帰っていて良かった、と一瞬思ってから、貞夫と顔を見合わせる。
……ぶっちゃけた話、この子の言葉どおり貞夫と三人でというのなら望むところだ。
が、以前芦屋もいる部屋に泊まったこともあるとはいえ、更に漆原までいる今となってはさすがに抵抗がある。
というか、この六畳一間で大人四人と子供一人が寝るのは物理的に難しい。
恵美「……あーと……私はベルの部屋に泊めてもらうってわけには……」
鈴乃「私は構わないが……この子が求めているのは"両親"だろう」
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