過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/07/06(土) 19:40:19.70 ID:6QX93pwdo
一つため息をついてから貞夫が言った。
真奥「……恵美、やっぱお前は普通に帰って普通に会社行け」
真奥「魔王城で保護すると言った以上、こいつについては俺らで責任持つ。芦屋、いいな」
芦屋「は……魔王様がそう仰るのなら」
芦屋が応える。漆原は我関せずと言った風にパソコンに向かっているが、まあ誰も戦力としては見ていない。
しかしその言葉は、私には聞き捨てならないものだった。
恵美「……何よそれ。私は、"俺ら"には入っていないの?」
真奥「そういう意味じゃねぇよ、家が違うんだし仕事もあるんだから無理しなくていいってことだ」
真奥「勿論、仕事のあとや休みの日に助けに来てくれるのはありがたいし大歓迎だ」
恵美「でも、だって……」
アラス・ラムスにとってあなたが"ぱぱ"で私が"まま"なら、二人で協力してこの子を育ててあげたい。
そう思うのはいけないことなの?
その言葉は、口には出せなかった。
この子は私達の本当の子供でもないし、いつどんな理由でいなくなるとも知れない。
私の母親気分は文字どおり、ただの気分だけなのだ。
貞夫と私の子供、その状況に浮かれているだけ。
結局その日は家に帰った。
また戻ってくるね、その言葉を無邪気に受け取ったアラス・ラムスと別れて。
きっと今夜は戻らないとは分かっていないんだろうな、と胸に痛みを感じながら。
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