過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
1- 20
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 20:05:21.01 ID:6QX93pwdo
恵美「今のアラス・ラムスは私から離れられないから、私の家で三人で暮らしましょう」

恵美「大丈夫、芦屋よりも家事は上手くやってみせるわ。これからは真奥恵美として私も――」

千穂「遊っ佐さぁぁぁぁぁん!? 早い、早いです!」

千穂「そこまで飛ぶんですか!? このアパートに引っ越すとかそういう話じゃなくて!?」

どうもこの提案は彼女の想定を超えていたようで、腕を振り回し焦燥の顔で言ってくる。

恵美「や、だって人にも堂々とアラス・ラムスを紹介したいし、そしたらやっぱり正式な手続きした方がいいじゃない?」

千穂「だからってけ、けけけ結婚なんて! そんな、真奥さんは甲斐性なしのド貧乏フリーターですよ!」

恵美「私が稼ぐから大丈夫よ。もう子供もいるんだから事実婚みたいなものだし」

流れ弾が刺さったらしい貞夫が傷ついた顔でぐふっと呻く脇で、アラス・ラムスが言ってきた。

アラス・ラムス「ちーねーちゃ、けっこんてなに?」

千穂「え!? いや、それは、好き同士な男の人と女の人がパパとママになって、それで……」

アラス・ラムス「んぅ? ぱぱとままはもうぱぱとままなの」

恵美「そう、つまり私達は既に夫婦。そういうことよアラス・ラムス」

千穂「それ何か違いません!? いや論理的には合ってるかもですけど違いますよね!?」

騒ぐ千穂ちゃん、首を傾げるアラス・ラムス、事態の収集を諦めたように頭を抱える貞夫。
やがて声を聞きつけたベルや芦屋に漆原がこちらを覗ってくる。

その光景は、とりあえず当分の平和な生活を予感させた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
99Res/100.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice