過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:34:50.71 ID:6QX93pwdo
恵美「……な」

私だけじゃなく、全員が絶句した。

リンゴから赤ん坊ほどの人間の手が生えて、聖剣の一撃を受け止めていた。

真奥「うぉっ!?」

その異形に、思わずといった風に貞夫がリンゴを手放す。
私も地面に落ちたそれから離れるように後ずさると、

恵美「いやあああ!? ちょっと何よ何よこれっ!?」

リンゴは手を振り回しながら、私めがけて転がってきた。
庭の端のブロック塀まで慌てて逃げ出すと、リンゴは庭の真ん中辺りで止まったが、まだこちらに両手を差し出し振っている。

息を切らせながら考える。
聖剣を受け止めたこいつは、どうも私が目当てのようだ。
……前回のサリエル同様、聖剣を狙いにでも来たのだろうか?
試しに聖剣をしまってみた。

すると再びの変化。
それこそリンゴの皮を剥くように、黄色の皮が帯状に解けていく。
どうやら中は空洞だったようで、そこに入っていたのは、

「……ぷひっ」

くしゃみをする、女の子の赤ん坊だった。


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