11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:20:45.18 ID:4gAHXrrfo
そう言って私と彼女は空を見上げた。
今日は雪が降っている。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:21:16.65 ID:4gAHXrrfo
『――っつーわけで、それぞれの種族のツガイを船に放り込んだ後は全部水で流しちゃうから。
そこんとこよろしくー』
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:21:44.44 ID:4gAHXrrfo
あ〜あ、結局不幸なままだったな私の人生。
まあ、いいことがなかったわけじゃないんだけど……。
結局のところ弱虫な私には過ぎたものだったとしか言いようがない。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:22:12.37 ID:4gAHXrrfo
「その放り込むツガイとやらの種族の中に『人間』は含まれるのだろうか……」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:22:50.49 ID:4gAHXrrfo
『大丈夫大丈夫ー。どの種族も差別する気はないよー。その代わり特別扱いもしないけどね』
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:23:23.21 ID:4gAHXrrfo
そんなことを考えて歩いていると座ってぼーっとしてる彼の後姿が見えた。
――大変なことになっちゃったね
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2013/07/07(日) 13:23:51.30 ID:4gAHXrrfo
――うん。だって私たちって生まれたときから戦争やらなんやらでずっと不運続きだったじゃない?
「ああ、なるほどな。つまりこれは私たちにふさわしい最期というわけか」
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2013/07/07(日) 13:24:19.36 ID:4gAHXrrfo
そう、最期くらい。
最期くらい少しはわがままになってもいいよね?
あっ、雪が降ってきた。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:27:31.98 ID:4gAHXrrfo
ついに運命の日がやってきた。
再び神がやってきたのだ。
やってきたというのは正しくないのかもしれない。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:28:07.79 ID:4gAHXrrfo
『それじゃあもう人間以外の動物のツガイは全部船の中に入れちゃったから最後に人間を入れるね』
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:28:33.76 ID:4gAHXrrfo
「もうお別れだね」
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