17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:23:51.30 ID:4gAHXrrfo
――うん。だって私たちって生まれたときから戦争やらなんやらでずっと不運続きだったじゃない?
「ああ、なるほどな。つまりこれは私たちにふさわしい最期というわけか」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:24:19.36 ID:4gAHXrrfo
そう、最期くらい。
最期くらい少しはわがままになってもいいよね?
あっ、雪が降ってきた。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:27:31.98 ID:4gAHXrrfo
ついに運命の日がやってきた。
再び神がやってきたのだ。
やってきたというのは正しくないのかもしれない。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:28:07.79 ID:4gAHXrrfo
『それじゃあもう人間以外の動物のツガイは全部船の中に入れちゃったから最後に人間を入れるね』
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:28:33.76 ID:4gAHXrrfo
「もうお別れだね」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:29:02.34 ID:4gAHXrrfo
「会える?会えるってどこで?」
――天国……かな
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:29:29.33 ID:4gAHXrrfo
少し寂しくなって彼女の手を握る。
彼女も弱く握り返してくる。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:30:04.80 ID:4gAHXrrfo
目を開けるとそこは部屋の中だった。
現状を理解できない私は困惑しながら周りを見渡すと隣に彼女が居た。
私の手をしっかり握って。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:30:34.22 ID:4gAHXrrfo
『詳しいことは船を降りた後に説明しよう。今しばらく寝るといい』
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:31:02.99 ID:4gAHXrrfo
「起きて!ねえ!起きてってば!」
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/07(日) 13:31:30.87 ID:4gAHXrrfo
あまり覚醒していない頭に彼女の問いかけが突き刺さる。
そうだ!さっきは……
42Res/19.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。