過去ログ - ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
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86: ◆GPcj7MxBSM[saga sage]
2013/07/07(日) 22:57:24.18 ID:y8Htynep0
ハニー「……私をあの人のところにつれてきたのは、焚きつけるため?」

ダンブルドア「ジェームズ・ポッターがかつて彼に言い放った事から察するに、君が彼の現状を見てどう言ってくれるかは分かろうものじゃからのう」

ハニー「なによそれ……」

ダンブルドア「彼のことは、好かんかね?」

ハニー「……あー。あの人はあの人なりに、いい人なんだろうっていうのもよく分かるわ。けれど――何と言えば、いいのかしら」

ダンブルドア「ひっかかるのは虚栄心、それに執着心、といったところかのう?」

ハニー「……えぇ、そうね。そう見えたわ、私には」

ダンブルドア「うむ。彼は快適さが好きじゃ。そして、有名で成功した者と一緒にいることも。自身がそういう者たちに影響力を持っているということが、楽しくてしかたない。王座につくことは望まず、その後ろでゆったりと助言することこそが」

ハニー「……お気に入りの生徒達の後ろで?」

ダンブルドア「そうじゃ。彼は教職時代、時には野心、時には頭脳。時には魅力や才能、とにかく後に様々な分野で抜きん出る者を見極める力に優れておった。そんなお気に入りの生徒を集めて自分をとりまくクラブのようなものを作り、そのなかで人脈を固め、そして自然と自分に利益が舞い降りるようにしておった。時には物、時には情報、時には発言力を」

ハニー「……蜘蛛みたいね」

ダンブルドア「勘違いせんでおくれ。このことを話して聞かせるのは君にホラスを悪く思ってほしいからではない。ただ、用心はしてほしい」

ハニー「あの人は、私のことをほしがる。えぇ、そういうこと?当然の感情でしょうね」

ダンブルドア「あぁ、それは今のところ君の見た目や内面ではない。そう、彼は間違いなく君を蒐集物の一つとして欲するじゃろう――『生き残った女の子』を」

ハニー「……または、『選ばれし者』?」

ダンブルドア「おぉ、なんとまぁ、魔法省の緘口令の厳粛さたるや。情報が漏れるどころか大洪水じゃったのう、まったく……つかまるのじゃ、ハニー。ウィーズリー家に向かうとしよう」


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