過去ログ - ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
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87: ◆GPcj7MxBSM[saga sage]
2013/07/07(日) 23:18:29.47 ID:y8Htynep0
『隠れ穴』近く

ハニー「っ、ぅう、やっぱり、嫌ね、これ」

ダンブルドア「そのうち嫌でも慣れるじゃろうて。さて、ハニー。モリーのあたたかい食事が待って……といいたいところなのじゃが、もう少しだけ話をしてよいかね」

ハニー「ここまできたらどれだけだって。去年度の私が心から望んだことだわ」

ダンブルドア「それはよかった。どれ、この物置にでも」

ハニー「……すぐそこにロンがいるのに、こんな硬いバケツの上に座るのは変な感じね」

ダンブルドア「わしの膝の上にでも案内したいところじゃが、そういうのはあの一等星にとっとかんといかんしのう。さて、ハニー。先ほどの話に戻るのじゃが」

ハニー「『選ばれし者』の?」

ダンブルドア「そう、それじゃ。予言者やマスコミ各社は、昨年度に君と闇の輩が『予言の間』でひと悶着起こしたことを知っておる」

ハニー「出来すぎる豚ね、まったく」

ダンブルドア「そして憶測が憶測を呼び、『予言の間にはハニー・ポッターと例のあの人()に関する予言があったのではないか』『ポッターが奴を倒す予言が』、と。そうして生まれたのが『選ばれし者』という言葉なのじゃから、なんとまぁ、知らぬ者は安易に名付けてくれることじゃのう?」

ハニー「でも、大体正しいからいいじゃない。私は、あいつを――」

ダンブルドア「いいや、ハニー。あの予言の全容を全て正しく知っておるのはこの世界に二人だけじゃ。わしと、君がのう。憶測で言うのと、真実として扱うのでは何もかもが違う。君は分かっておるはずじゃ。じゃから、まだ誰にも話しておらんのじゃろう?」

ハニー「……お見通しというわけ」

ダンブルドア「君は賢明じゃからの」


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