過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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166: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 09:45:05.20 ID:rh9YQKQy0


「何だ」

「みくの事は時々でいいから、それよりも幸子チャンにもっと多く構ってあげた方が、良いと思うにゃ。
 それと、――チャンが持ってる投票券……みくに入れようと思ってる分は、全部幸子チャンに入れてあげて欲しいにゃ」


深淵を見透かされたようなその言葉に私は目を丸くした。体が硬直し、みくから目が離せなかった。
「どういう意味だ」と、返すのが精いっぱいであった。


「自分でもわかってる癖に、そんな適当な返事が通用するみくじゃないにゃ。
 やった後の後悔よりも、やらなかった後悔の方が、みくは辛いと思うけどにゃ」


ついに、私は言い返す言葉を失ってしまった。


「にゃはは! じゃね――チャン!」


そう言って、今の私にとって痛いほどの笑顔を向けて、みくは寮の中へと入って行った。
茫然とし、私はしばらく寮の玄関を見つめていた。


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