過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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172: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:42:11.96 ID:rh9YQKQy0


「どうした、今みくが呼ばれたんだ。もうそろそろ幸子も名前を呼ばれるぞ?
 言いたい事があるなら、今のうちにな」


私はぎこちない笑顔を作って、幸子の頭を優しく撫でた。
「あっ……」と、幸子が小さく息を漏らした。そして驚いたように顔を上げて私の顔を見た。
不安で瞳が揺れている。
私は笑みを崩さずに、そんな幸子の頭を撫で続けた。

幾分緊張がほぐれてくれたのか、ようやく口を開いてくれた。


「え、えっと……ボ、ボクが着たので別に問題は無いと思いますが……その、この衣装、似合ってますか?」


相変わらずの口調と年相応の口調が混ざりながら、彼女は懸命に言った。私もそれに応える。


「あぁ、着ている本人が可愛いんだ。何を着ても似合うよ。最も、私の仕立てもあるから、似合わないはずもないんだがな」

「そ、そうですか……」

「……私の幸子が、誰よりも可愛いという事を証明してくるんだ。良いね?」


何とも無しに言った、口を突いて出た言葉だった。しかし本心だった。私は恥じる事は無いと、ただ彼女の目を見つめた。
幸子は、その言葉に硬直していた。ただ私の瞳をぼうっと見つめていた。
遅れて意味を理解したのか、彼女は耳まで赤くなった。



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