過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
1- 20
193: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 23:35:01.85 ID:rh9YQKQy0


「……なれたのはぁっ……なれ、た……のはっ……」


彼女の目から、大粒の涙が流れた。
私も、同じだった。

それを見たファン達が、頑張れと沢山の声援を送ってくれた。
私も、いつの間にか頑張れと叫んでいた。周りの視線など、お構いなしに。

彼女はそこから先を言わなかった。
ただ「ありがとうございます」と、涙で声をしゃがらせながらも、ファンにひたすら礼をしていた。


「はい、第四位輿水幸子さんでした! 皆様、温かい拍手をお願いします!」


会場が拍手に包まれた。私も掌が痛くなる程、拍手を送った。
幸子が大きくお辞儀をし、ファンの声援に応え、笑顔で精一杯手を振っていた。
その笑顔は、あの時私に見せてくれた時のものと同じくらい、眩しいものだった。


「おめでとう、幸子」


遠くに見える小さな少女に、私は誰にも聞こえない声で、呟いていた。



――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
433Res/312.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice