過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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195: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 23:49:15.69 ID:rh9YQKQy0


逸る気持ちを何とか抑え、私は平静の通り、二人に声をかけた。


「二人共、お疲れ様」

「あ、――チャン!」


みくが嬉々とした声で返事をしたので、一瞬飛び付かれるかと身構えた。
が、みくは動こうともせず、幸子を宥めていた。


「……――さん……」


幸子は赤く腫らした目を私に向け、小さな声で私の名を呼んだ。


「二人ともおめでとう! 可愛かったよー、特にどこがとは言わないけど」

「おめでとう幸子。お前の姿、ちゃんと見てたぞ」


私がそう言うと、幸子は私に抱きついてきた。
私は驚きのけ反ったが、彼女の小さな体をしっかりと受け止めた。


「――さん! ――さん!」


幸子は私に顔を押し付け、必死で私の名を叫んだ。
人目を憚らず、私に必死で抱きつき泣く幸子を私はどうするでもなく、ただ抱きしめた。
この小さな体で、彼女は良く頑張ってくれたのだ。
重責から放たれた彼女を、どうして突き放す事ができるだろう。

もう引き離すなんて事は、しない。


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