過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/07/15(月) 23:59:16.78 ID:rh9YQKQy0
「さて、と……じゃあ、はい」
幸子は私の腕に手を回し、エスコートを求めてきた。
「おいおい、さすがにそれをやるには人目が多過ぎるよ」
「う、うるさいですね! 別にこれくらいどうって事ないじゃないですか!
全く、これだから女性経験の無い――さんはダメなんですよ!」
「……しょうがない、か」
幸子と私の歳の差だ。そして、普段の冗談混じりの会話もよく周りに聞かれている。
別に、甘えられているだかふざけているけだと見られるのがオチだろう。
なら、どうという事は無いか。
「じゃあ、このままで良いよ。幸子の気が、それで済むならな」
「えっ」
自分で言った癖に許可が出るとは思っていなかったのか、彼女は信じられないという面持ちで私を見上げた。
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