過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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204: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/16(火) 00:01:09.24 ID:d50mW9/s0


「何だ、今更怖気づいたか」

「くっ……そ、そんな訳ないじゃないですか! このボクに! 何を怖いものがあるんですか!」

「じゃあこのまま行こう。絶対に、幸子を放さないからな……絶対に」


私は掴まれた腕ごと幸子を寄せた。
幸子は小さく声を漏らした。幸子はまた何か言ってくるかと思ったが、何も言わなかった。


「……はい」


はにかみ、小さく頷きながら、ただこの一言を幸子は口にした。
予想外の反応に、今度は逆に私が目を丸くした。
そして私は今更、自分で言った事を思い出し、悶々とした。
しかし幸子の年相応で、幸せそうな笑顔を見ると「それで良いか」と、思ってしまった。


廊下に出た途端、結局周りに視線の多さに気付き、恥ずかしさに耐えかねて幸子は離れてしまった。
私は声をあげて笑った。



――


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