過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
1- 20
215: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/21(日) 19:17:06.98 ID:3F74c3xT0


「そ、それは……」

「恥ずかしかったからか? あんな啖呵を切って、目を合わせるたりするのが」


図星だったらしく、幸子は顔を伏せてしまった。


「悪い悪い。もう仕返しは終わりだ」

「わかったら、さっさと車を出して下さいよ!」

「はいはい」

「はいは一回です! 全く、そんなコトもわからないなんて、本当に――さんはダメですね!」


何だかこのやりとりが懐かしく感じて、私は笑ってしまった。


「な、何ですか突然笑って……もしかして、そういう趣味ですか」

「いや。ただ、やっぱりこうやって軽口を叩きあうのが、私達らしいなと思ってな」

「……そう、ですか」

「あぁ。最初は、お前のテンションというか、人間というかがよくわからなかったからついて行けなかったけど……。
 今は、もうこういうのが無いと張り合いを感じなくなるくらいだよ」


私はそう言いながら、ようやく車のエンジンを入れた。
明りがまばらに点いた薄暗い立体駐車場を、徐行しながら進む。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
433Res/312.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice