過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/07/21(日) 19:24:00.67 ID:3F74c3xT0
「そうか……ありがとう。でも、私はサポートをしただけだよ。幸子の努力が、やはり一番効いたんだ。
私こそ、幸子にお礼を言いたいくらいだよ」
私がそう言って褒め返すと、幸子は自分から褒めてきた癖にまた顔を赤くした。
「え、えっと……い、言われなくてもわかってますよ!」
「ははは、そうか。そうか……」
「と、ところで……」
「うん? 何だい」
「そ、その……――さんは、ちゃんと……ボクに投票してくれましたよね?」
私は投票した時の事を思い出した。
愛海には当初の予定通りに投票した。
みくには自分の分を全て幸子に投票しろと言われていたが、みくにもちゃんと投票はした。
が、彼女の好意を無碍にする訳にもいかないので――いや、個人的な問題も加味して――みくには一票だけいれた。
残りのみくに投票するはずだった分は、幸子に投票する事にした。
この選挙では、そんな一票二票でそう差がつくわけではない。それはわかっている。
だが私の心はどうしても、幸子に傾いてしまっていたのだった。
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