過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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248: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:35:50.12 ID:lgRE4mqd0


会話を楽しみながら、車をさほど飛ばす事無く我々は遊園地に着いた。まだ朝の十時だった。
幸子は顔をあまり見られないように、大き目の帽子を被らせた。
一応の変装を済ませ、私達は車を降りて受付に向かった。


「そう言えば、幸子は山梨出身だったよな」

「えぇ、そうですよ。お父さんの仕事と、ボクの進学が理由でこっちに来ましたけど」

「山梨、か……あの絶叫マシンが山程ある遊園地にも、やはり行った事あるのか?」

「県内にはありましたけど……あまり行きませんでしたよ。あそこは小学生とかが乗れるものはあまりありませんから。
 それに、東京の……いえ、千葉でしたっけ? あそこにあるのと比べると、色々サービスが落ちてますからね」

「……中々、小さい頃でもそんな風に見ているんだな」

「当然ですよ。ボクくらいになれば、そういう余裕もでてきますからね」


大仰な感じで胸に手を当てながら、幸子は得意顔で言った。
いつも通りの幸子だ。気にしないでおこう。


「……まぁ、良いか。えっと、確かこっちに……」


駐車場を抜けて高架を渡ると、ようやく受付が見えてきた。
周りの商店の殆どがシャッターを閉めている時間帯だと言うのに、ゲート周辺では既に行列が出来ていた。
そしてゲートの向こうからは人の声も響いて来ていた。



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