過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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260: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:04:31.24 ID:lgRE4mqd0


「さぁな。さぁ出るぞ」


固定装置が完璧に動かなくなり、私達もついに座席に貼り付けになった。妙な拘束感に心臓がざわついた。
そして陽気なアナウンスとけたたましいブザー音と共に、コースターが動き始めた。

我々を乗せたコースターはゆっくりと進み、最初の上り坂を登り始めた。
じりじりと、登ってゆく。自由を奪われた中、まるで追い立てられるような錯覚を覚えるような速度だった。


「な、中々登りますね! こんなコースターの見た目だから、もっとチャチなものだと思ってましたよ!」

「あぁ、そうだな」


コースターは頂上に辿りついた。園にいる人々が、ただ小さく、色取り取りにうごめく点のように見える高さだ。
今からここを落ちるのかと思うと、流石の私でも少し縮みあがった。


「どうですか――さん! 楽しんでますか!」

「あまり喋るな、舌を噛むぞ。それに、実はこういうのは苦手じゃないんだ。興奮してるよ」

「えぇ? 何言ってるんです――」


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