過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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264: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:07:56.89 ID:lgRE4mqd0

「なっ……な、何言ってるんですか! 自惚れにも程がありますよ! だ、誰が冴えない――さんなんかずっと見てるんですか!」


幸子は弁解するようにそう言ってから、恥ずかしそうに視線を私から外してしまった。
コースターが出発地点へと戻ってきた。固定装置が上がり、ようやく私達はコースターから解放された。


「ふぅ……いやぁ凄かったな幸子、次は……幸子?」


コースターから降り、次は何処へ行こうかと幸子に話しかけた。
が、幸子からの返事は無かった。見ると、幸子は私の横で小さく肩を震わせていた。
水が髪から滴り落ちている。そして、小さくくしゃみをした。


「お、おい。大丈夫か」

「だ、大丈夫ですよ……ハ……クシュン!」

「あぁ……またやり過ぎたよ。ゴメン、ちゃんと教えれば良かったな」

「な、何ですか今更……ほ、本当に――さんはそういう気が利きませんね!」

「いやぁだって……普通気付くだろ。あんなにデカデカと用意してあったんだぞ?」

「そ、それは……ほ、ほらあれですよ! こんなびしょ濡れになってもカワイイボクを、見せつけてあげようと思っただけですよ!
 水も滴るボク、カワイイ……いや、セクシーですね! あの総選挙の結果の通り、時代はボクみたいなセク……ハクシュン!」


どうだと言わんばかりの顔をしたが、吹いてきた風に体を撫ぜられ、また彼女は寒さを催しくしゃみをした。



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