過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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265: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:09:21.55 ID:lgRE4mqd0

「……あ、あぁまぁ……そうだな……ほら、一応タオルは持ってきたから、拭くよ」


私は持ってきたバッグからタオルを取り出した。そしてタオルで彼女の頭を包むようにして拭き始めた。
痛くならない程度に爪を立てて拭いてやると、小さく幸子の頭が揺れた。


「ん……せっかく、頑張ってオシャレしてきたのに……」


幸子は俯き独り言のように呟いたが、私にもしかと聞こえていた。


「……まぁ、悪かったよ。綺麗な服着て来たのにな……」

「えっ、あっ……べ、別に! このくらいのコーディネートはどうってコト無いですよ!
 全くもって――さんの為に前日から必死になって選んだとか、そうなコトあるわけ無いじゃないですか!」


相変わらず、駄々漏れだった。


「……つまり、私の為にオシャレをして来てたと」

「ち、ちち違いますよ! お母さんにも相談して無いですし! そ、それに!
 ――さんの為にオシャレをするなんて、あるわけ無いでしょう! このボクが!」

「……私の為じゃ、無いのか?」


私はまた意地悪く、声のトーンを落として幸子に聞いた。



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