過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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300: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/07(水) 22:56:05.03 ID:Tc0xzzKq0


「……えっと……幸子?」


私は彼女に手を伸ばそうとした。


「だ、大丈夫ですから……」


しかし、彼女は私の手から逃れるように一歩退いた。


「……幸子」

「大丈夫……な、何でもないですから……」

「無理は――」

「ボ、ボク……部屋で、待ってますから……は、早く作って下さいね! それじゃあ!」


そう言って、慌ただしく扉を開けて部屋に入った。
乱暴に扉が閉められる。私は一人、さびれた台所に取り残された。

虚空に止まった私の手は、この沈んだ空気に引き摺られるように力無く降ろされた。
私はしばらく、扉のガラスから漏れる光をぼうっと見つめていた。



――


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