過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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303: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/08(木) 00:57:19.44 ID:TGh4K5Fj0


「な、何だ幸子」

「い、いえ……――さんから、どうぞ」

「そうか……あぁ……わ、私はちょっと、買い物に行ってくる」


急用をでっち上げ、私は一旦外に逃げようとした。


「そ、そうですか……まぁ、良いじゃないですか? ボクが、部屋にいるんですから」

「……あぁ、幸子は、私に何を言おうとしたんだ?」

「……その……」

「何だい?」

「……お、お風呂は……どっちが、先に……」


目を伏せ恥じらいながら、幸子は私に聞いた。
私は一瞬何を言われたのか理解できていなかった。
呆けてしまったが、何とか意識を取り戻し口を開いた。


「あ、あぁ……風呂……風呂か。き、着替えはあるのか?」

「あ、ありますよ……ちゃんと」

「そ、そうか……なら……幸子が先に入ってくれ。私が、外に行っている間に……タ、タオルは好きに使ってくれ」

「……そう、させて貰います」




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