過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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36: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/07(日) 20:06:44.71 ID:qH1jWcyn0


「……休憩時間は、終わってるか」


あの後、すぐに車でレッスン場に駆け付けた。
レッスン場は防音加工がされており、沢山のアイドルがレッスンをしているはずなのに、静かだった。
使用状況を示す板を見て、幸子が何処でレッスンをしているのか探す。

あった。ここの上か。

私はすぐさま非常階段の扉を開け、駆け足で上の階へと登った。
扉を開けてすぐの部屋。そこに、幸子がいる。

扉に近づくとかすかに、きゅっきゅっという摩擦音と、軽快な音楽が聞こえてきた。
扉に付いている小さな丸窓で、私はそっと中を見た。

そこには、幸子がいた。
トレーナーさんが手拍子をし、それに合わせて、必死で踊っている。

だが、動きがどうも冴えない。
伸ばすべき所、止める所、そういった所を意識できていないような動きだった。
汗をかき、息を切らしながらも何とかついていっているようだが、これではお世辞にも良いとは言えなかった。

私がそう思うのと同じくして、トレーナーさんがストップをかけた。
ここからでは内容までは会話の内容までは分からないが、どうやら叱責を受けているのは確かだ。
表情が暗い。やはり、昨日の事が……。

昨日の事を思い出すと、私は居ても立ってもいられなくなっていた。
気付くと、既にレッスン部屋の扉を開けていた。



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