過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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385: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/09/04(水) 03:06:28.46 ID:WvnzhtNI0

考えれば考える程、思考は出口の見えぬ迷宮を彷徨い続ける。
ベッドに寝そべり頬杖をつきながら、私はひたすらに悩んだ。
ニュース番組もいつの間にか終わり、演出華美な洋画が流れていた。
無為な轟音が、静かな室内に虚しく響く。

扉の向こうで、ガラガラと風呂場のドアを開ける音が聞こえた。
私は大きく溜息をつき思考に一区切りをつけてベッドから立ち上がった。

あまり彼女に深刻な顔を見せてはいけない。
彼女はそういう所をとても気遣う子だ。無闇に心配をかけてはいけない。
そして、まだ彼女に話すべき話題では無い。アイドルの絶頂期を駆けのぼる彼女には。

今私が出来る事は、ただ、彼女を幸せだと思わせてあげる事だ。
これさえも、利己的な考えなのかも知れないが。


「ふぅ……あがりましたよ――さん。ささっと入って下さい」

「あぁ、わかった」


可愛らしいパジャマに身を包んだ彼女を笑みを繕いながら迎え、私は着替えを持って風呂場に行く。




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